新税制構想

税制改革というとかなりややこしい話ということになるようだ。
しかし、基本的には今ある税は、消費税一本にする。
減税は、ポイント付与という形で実施するというシンプルな形にすると良いと思う。
この税制の仕組みの良いところは、シンプルで分かりやすい点にある。
国民の生活支援に必要な安定財源として消費税を当てる。
一方政策を通じて実現したい国の形は、ポイント付与により実質減税にすることより、誘導する。
この仕組みは、常に市場を経由した税制なので、市場のフィードバックを得ることが出来るところが、とてもいいのだ。
他の減税手法では、この点が弱い。
例えば、法人税を安くしましょうというのは、企業にとっては良い話かもしれないが、雑なのだ。
むしろ市場を通じてポイント付与すると、企業間の競争はもちろん、企業内でもこのポイントをめぐって商品同士で競争が起こる。
単にばら撒くのではなく、市場を通じて「情報を生産」するという経験をすることが出来る点がすばらしいのだ。
情報とは、「未来」の先取りである。
国際比較して高いから減税、かわいそうだから減税といった発想ではなく、市場を間に入れてより肌理の細かいポイント制にすればいいと思う。
政策に一致した生活を選択すれば、「節税対策」になり「経済的」でもあり、「イノベーションの果実を享受できる」し、「国家ビジョンの実現に参加できる」といいことだらけというものだ。
地産地消ポイント、エネルギー自給ポイント、介護ポイント、子育てポイントなどというポイントを創設する。
ポイント制は、既得権益化しないように時間を限るのも容易だ。
税と減税の適否を考えるときこの考えは、有効な仮説になると思う。
各党のマニフェストとしては、この消費税とポイント付与で日本の未来を素描し、どちらが「好ましい」かを選択するのだ。
これなら、消費税30パーセントでも飲める気がする。