世界はどうあるべきか?

ひとつの理念として、欧州連合アメリカ、アジア、アラブ、アフリカぐらいで経済的にまとめて、その上で政治的に統一し世界政府という考え方がある。
抜群に「非現実的」で、にいかにも上手くいきそうにない話だ。
凶悪な宇宙人の襲来でもあって、追い詰められ、まとまらないとヤバイという話でもあれば可能なのかもしれない。
宇宙人の攻撃に備えて、まず各国がお金を出し合い、兵器や兵士を出し合い、指揮系統を統一しなくてはならないだろう。
こうした宇宙人との戦争がしばらく続けば、何となく「地球人」というSF的存在にもあるリアリティーが存在するようになる。
毎日、どこかで宇宙人との生存を賭けた血みどろの戦いが繰り広げられ、毎日ウンザリするほどの戦死者の統計が発表される。
戦況は一進一退、いつ終わるともしれない。
全ての資源は「戦争」に投入される。
戦闘は「英雄」を生む。
世界政府が成立はするが、それはとてつもなく軍事的な政府となるのだ。
現実の世界政府というものが存在するとしたら、それはアメリカの覇権より「タチ」が悪いかもしれない。
憧れの「世界平和」とは、恒常的戦争状態のことかもしれない。