世界はどうあるべきか?

キャリーオーバー発生中と書いてあるポスターを見かけた。
「アタリ」が出ないので、賞金を持ち越している状態ということのようだ。
キャリーオーバーが発生中だと、同じ値段の「くじ」でも持ち越している分、期待値が高くなるので、「安く」感じるのだ。
だから、あまり関心のない人でもつい買おうかななどと思ってしまう。
上手い商売方法だ。
我々が住んでいる世界は、実はこのキャリーオーバーと同じ仕組みではないかと思う。
賞金ではなく、「恐怖」や「不安」をキャリーオーバーしているのだ。
同じ「恐怖」を持ち越すことにより、期待値が「恐慌」レベルに達しているので、とんでもない値段を吹っかけられても「安く」感じるのだ。
命には代えられない。という次第。
もはや、理性などどこにもない。
人が人を殺すために、これほどのお金をかける理由があるとすれば、このキャリーオーバーという「恐怖」を持ち越す仕組み以外にない。