エリート家庭の悲劇?

中学で、全寮制の学校に入れる。
イギリスのエリート家庭のパターンだ。
このやり方には、それなりの理由がある。
親がエリートであればあるほど、その家庭のもつ求心力は強くなる。
家庭の求心力が強いと子供の「自立」には、非常に不利に働く。
一生ものである。
いつまでも、依存性が抜けず、周囲に甘えてしまい、幼児性やら全能感の餌食になってしまうのだ。
犯罪とはその一つの効果でしかない。
哀れな「暴君」の誕生である。
こうした洞察や経験があってこそ、全寮制のエリート校が存在する。
寮には、家庭とまったく異なる組織原理や規律がある。
これが、家庭の求心力に対抗するので、その隙間に「自立」が生まれる。
イギリスのやり方が、日本の恵まれたエリート家庭の参考になることは明らかだろう。
全寮制のエリート校が日本の現状で無理なら、高校段階での留学を考えてもいいかもしれない。
政治家の子供が海外留学をするのは、単なる「箔づけ」とばかりはいえない。
「いい子」だったのがアヤウイと感じたら、さっさと寮か海外に放り出す「決断」が必要だろう。
母親が「かわいい。かわいい。かわいそう。」などと言い始めたら、既に手遅れであると思うべきではないか?
何となく思いついたので書いておく。
良かれと思って、道を間違える。
皮肉といえば、皮肉だが、良くあるつまらない話でもある。