行列のできる法律相談所と事業仕分け

法律的な問題を「ショー」としてみせる。それが「行列のできる法律相談所」だ。
その見せ場は、専門家の意見が二分されるところに集約される。
専門家同士でも意見が割れる「問題」が存在する。
それが驚きを生む。
答えがひとつではない。
「難解な問題」が「好み」や「直感」の問題」に似てくる。
それが、グルメのように楽しい。
この番組がある意味今回の「事業仕分け」の地ならしをしていたようにも思える。
「なんでも鑑定団」では、専門家が「市場価格」を付ける。
値段はひとつに決まる。
医者のセカンドオピニオンというのもあるが、専門家の意見は概ね一致している。
経済的な問題でも、法律論と同じで論争は常にあるが、いかんせん抽象的で面白くない。
事業仕分けはそういう意味で、手ごろなショーとしてそこそこ具体的で面白いレベルに達している。
この手の政治ショーは、今年限りなどといっていると、また「密室化」すると批判を浴びることになるだろう。
人はそう簡単に、面白いショーを諦めないものだから。
財務省は毎年「仕分け送り」を抽出し、国民的娯楽を提供する義務があるように思う。
勿論、半分冗談だが、本気にしてもらってもかまわない!