ワンストップサービス

ハローワークでのワンストップサービスが始まったようだ。
もっとも、ワンストップといっても、全ての行政サービスがハローワークで処理されるわけではない。情報提供だけのようだ。
以前より「マシ」ということではある。
ハローワークに期待される機能は、雇用である。
しかし、現実にハローワークに行く人は、精神医療、職業教育、金融支援、法律問題、生活保護等の潜在需要を抱えている。
一つの失業者を救うためには、ケースごとの適切なチームコンサルティングが必要だ。
失業者とチームとをコーディネートするコーディネーターも必要だ。
金がかかる。
大袈裟。
理想論。
しかし、失業者を救うことにお金を使うことは、「儲かる」。
放っておくのが楽チンということはない。
むしろ逆である。
しかし、現実には自殺者三万人である。

政治経済的な問題は、解決困難だといわれている。
要因が複雑で、正解がないともいう。

本当にそうなのか?

「商品が売れる」これが、究極の問題でもあれば、問題の「解決」でもあると思う。

国家レベルで失業問題を考えると、それは中期ビジョンの失敗あるいは、欠落ということになる。

例えば、太陽光発電について国家レベルでの中期ビジョンがあれば、もっとスムーズに雇用を創出できたはずだ。

中期で新市場を創出するというビジョンのもとに、細かく具体化させるプログラムを作動させる。
それほど難しいこととも思えない。

イデアが研究になり開発レベルに到達した段階で、市場創出政策適用対象品になるかどうかを審査する。
例えば、ip細胞など典型だろう。
業界ごとにこうした中期的な戦略商品を決め、それを政府が政策的に後押しする。

失業者には、再教育プログラムで、こうした戦略分野で戦力になってもらうということになる。

こうしたサイクルが回れば「失業者」という言葉が「死語」になることは明白だろう。

「失業者」とは「失政」の別名以外のなにものでもない。