トヨタ米中で工場建設再開

米国市場に過剰適応したトヨタが、もたもたしている。
しかし、ここに来て、アメリカの持ち直しをみながら、円高傾向に対応するため米国工場への戦略投資を再開した。さらに、成長市場への中国への投資も再開した。
リーマンショックから、この二つの方向を見出したのだろう。
この二つの投資は、今後の世界のありようを象徴的に示している。
結局、これしかなさそうだ。
中国の興隆とアメリカの凋落。
長期的には明白だが、今年が、その始まりの始まりということになりそうだ。
政治的にも、経済的にも政治的にも軍事的にも、すんなりとはいかない話だ。
日本と中国との歴史は長い。
超大国であった古代中国、遣隋使、遣唐使を送る。憧れの先進文化。元寇では攻められた。勘合貿易では貿易相手国、明治以降の日本は、中国への植民地支配という野心をもつ。戦後は、冷戦。最近では、最大の貿易相手国。
アメリカと組みながら、中国と交渉する。
さしあたり、思い浮かぶのは、それぐらいだ。
その中で、中国と何とかうまくやるやり方を見出す。
対等とはいかない。
それは、米国と同じ。
中国は、民主化するのだろうか?
最大の疑問だ。