民主が連立を維持するメリット

一応表面的には、国民新党や社民が駄々を捏ねそれにイヤイヤ民主が付き合っているという風に展開しているように「見える」。
民主は前回選挙で国民から信任されたのだから、過剰に国民新党や社民に気を使っているように「見える」。
マスコミの分析も参院選挙がらみで、そういう風に書き込む。
連立を維持することは、民主にとって「足」を引っ張られ、やりたいことができないように見える。
鳩山総理は、連立を維持するため「決断力」がなく、「指導力不足」に見える。
連立の維持は、いずれ「破綻」するように見える。
しかし、実は民主にとって、連立の維持は、単に選挙や国会運営上のメリットばかりではなく、「民主」自体の求心力維持にとって重要であることは明白だ。
民主は寄り合い所帯である。
連立を組まなければ、党内闘争に火がつく。
自民は、それに乗じる可能性がある。
これは、一番避けたいことだ。
連立を維持している限り、民主は一つにまとまっているように「見える」。
ある程度、世論が支持すれば、連立を解消し、純化させれば少し挽回できる可能性が残る。
それほどでもないのなら、「悪役」の連立相手ほど利用価値のある存在はない。
そういうことだと思う。