管、竹中成長戦略論争

成長戦略を巡っての、供給側を重視する竹中と需要側を重視する管という対立が報道されている。
何だかとても「不毛」な対立というか、抽象的対立だと思う。
極論で考える。
「戦闘機を売って儲けて、豊かになろう」戦略というのを採用したとする。
どうするべきか?
世界最高の性能をもつ戦闘機を開発する必要がある。
当然、今の技術水準ではダメだから、研究費、開発費、それから世界最高の人材を集めなければならない。これが、供給重視ということ。
一方、ある程度豊かな国同士で、「紛争」が絶えないように、常に平和を乱す行動を支援する必要がある。これが、需要重視ということ。
金があるだけではなく、それを使う強い「動機」や「必要」を生み出さなくてはならない。
武器を売って「立国」する以上、紛争当事国同士にたいして「中立」で、両方に戦闘機を売れれば、「理想的」外交ということになる。
これだけ書くと、わかる。
「死」の商人は、なかなか難しい問題に日々直面しているということだ。
自動車だって、コンピュータだって、日々似たような問題に直面している。
こう考えると、政治家の見果てぬ夢とは、「市場」の国家による家畜化だ。
しかし、「市場」は昔から怪物なので、思うようには行かないんだよな!
「市場」は、ペットではない。