金融機関の破産

リーマンブラザーズが倒産する。
しかし、なぜか誰もがリーマンブラザーズは潰れないと信じていた。
その根拠は、政府による救済を見越していたからだ。
大きければ大きいほど、潰れないという神話を生む。
一金融機関の破綻が増幅され、「国」が潰れる可能性をがあるからだ。
この神話に乗っかって、金融機関は過剰なリスク投資に走る。
お金持ちの「お父さん」の財産を担保にして「博打」にふける息子と同じ構造が、国家と巨大金融機関との間に成立する。
この「博打」は、一見投資に見えるので誰も「多分大丈夫」と思っていたのだ。
博打に勝っているうちは、「儲け」は自分達のもの。負けたら、「国」が損失を補填してくれるという仕組み。
誰も文句を言わなかったのだから、「負けない」内は良く出来た仕組みだったのだ。
ところが、来るべきものが来てしまった。
金融機関の破綻が増幅されない仕組みを考える時なのだろう。