子ども手当予算成立

このところの不況で、可処分所得が減少している。
当然、デフレになる。
国民としては、現状の生活水準を維持したい。
そこで可処分所得を増やそうとする政策を支持することになる。
自民党なら、成長戦略。策がうまくいけば、乗数効果で全体のパイが大きくなる。しかし、策が失敗すれば、ジリ貧。
民主党なら直接給付。これは、確実だが、乗数効果に少々疑問がある。
長い自民支配は、この乗数神話が、高度成長が終わってからも信じられ続けたことに根拠をもつ。
しかし、政権交代は、この乗数神話の「賞味期限」が切れたことを意味している。
いくら景気刺激で公共工事を打っても、国民の期待ほどには効かないのだ。
ならば、民主の直接給付が魅力的に見える。
要するに、重税にあえぐ「百姓」の一揆」が成功し、減税を勝ち取ったということに尽きる。
しかし、これは持続性に欠ける。
減税が消費税の増税とセットでは、何のこっちゃか分からないだろう。
自民党としては、「乗数神話」に代わる新たな「神話」を模索する必要があるのだが、新興国の成長に乗るという「神話」の焼き直しが精々だ。
政治は明らかに「混迷」している。
逆にいえば、「何でも「あり」だなと思う