日本市場

需要に対して供給が過剰。
芸人が何時間もかけて、お店のメニューを全部食べるというテレビ番組に象徴される状況が一般的に存在する。
供給の過剰が「飽食」をもたらす。
椅子が多すぎて、それに座る人が少なすぎるのだ。
こうした一般的な状況では、「行列」のできる店がニュースになる。
需要に対して供給が追いつかないということを端的に示すのが、「行列」だからだ。
大食いのタレントが人気を博す。
ユートピアとしての無限の需要。
こういう状況下で何が起きるのかといえば、椅子の方が人を取り合うという状況である。
人はカードの数だけ、何重にも囲い込まれる。
これが選択の自由の内実だ。
この自由を「うざい」と感じるのは、私だけではないだろう。