日本市場

需要に対して供給の過剰。
この事態に対して、供給を需要に従って減少させることを思いつく。
必要な量だけ生産すればいいじゃないかという一見至極最もな議論である。
エコでもあるし、「足るを知る」などといって「学校の説教向き」でもある。
しかし、これはユートピア思想であり、そういう意味で「危険」でもあれば、「過激」でもあり「原理的」でもある。
つまり、需要に見合う供給しかしないなら、日本の産業は負のスパイラルを描いて、江戸時代のレベルまで縮小する可能性がある。
そのためには人が「多すぎる」ので、一億人は「消える」必要がある。
「消える」といったが、実際は「殺す」のである。
あり得ない「道」だろう。
しかし、なぜか「節約」とか「自然に帰れ」といった標語とともに強力な観念を構成していることは、注目に値する。
復古主義だ。