日本市場

需要の創出といえば、今なら3Dテレビ、電気自動車、エコな住宅、夢みる家電ということになる。
需要の創出というより、買い替えの促進あるいは、高機能化による需要の先食いなので、下手をすると需要の純減かもしれない。
こうした「新製品」が膨大な設備投資を要求し、それがさほどでもない売り上げを計上する。
これに対して、「政治的需要の創造」の最たるものが「戦争」あるいは「軍事的緊張」だ。
今の地球温暖化防止もある意味「地球防衛戦争」という政治的需要創造の努力とみることもできる。
「絶滅の恐怖」を政治的に作り出し、社会的不安を醸成する。これにより、「安全保障」の値段を暴騰させることができる。次に、「国民の生命財産」を担保にとって、借金の返済を要求する。この脅し取られた国民のお金は、この政治的に創造された需要に対して投資される。
こうして、素晴らしい「安全保障」が維持、拡大される。
戦争は中毒だ。
国民は大歓迎。
景気は良くなるし、安全は保障される。
戦争サマ様である。
政治家にとっては、歴史と記憶に残るいいチャンスを提供する。
選挙など楽勝である。
大きな誘惑といえる。