日本市場

需要に対する供給の過剰に対して、供給の過剰により答えようとする動きが起こっている。
グーグルやグリーのような「無料」「タダ」「フリー」のサービスが「普通」になる。
これにより、既存の産業は、ほぼ消滅あるいは収縮する。
少ないパイを多くの人で分け合うことになる。
そういう状態になっても、なお供給はストップすることなく進むように思われる。
それは、シュミレーション通貨が無制限に発行されうるからだ。
目立ちたい、注目されたい、有名になりたい、差をつけたいなら、タダで質の高いコンテンツをアップすればいい。
これにより、お金にはならないが、シュミレーション通貨の方は手に入る。
例えば、ブログや動画サイトに投稿して人気になれば、その人気を当て込んでリアルなお金が手に入る可能性が膨らむ。
そこまでいかなくても、俺のブログには、一日1000人のアクセスがあるとなれば、「報酬」としては十分という人は大勢いる。
このシュミレーション通貨の方は、個人が日銀のように振舞うことを許すことになる。
当然、シュミレーション通貨では、スーパーインフレのようなことが、頻繁に起こるのだが、それにより情報の流通が滞るということはない。むしろ、シュミレーション通貨での無限の需要が、リアルな世界では、「実弾」として注目される。
面白いのは、シュミレーション通貨での無限の価値がリアルな価値に収束するという数学的プロセスだ。
お金で買えないものだけが、「売り物になる」という商品化のプロセスが可視化されている。