地方と中央

欧米の植民地支配の「恐怖」が引き起こした明治維新は、地方色の強い封建制から強力な中央主権による国家建設の方向にまとまった。
明治大正昭和と時代も変わり、政治家も、政党も大きく変っても、官僚組織のこの中央集権的性格は不変だった。
いくつかの成功といくつかの失敗はあったのだが、一応日本全土への行政サービスの一元的展開という役目は、続けていた。
この体制では、金も人も物も金も情報も何もかもが中央から地方へと流れるように見える。
現実には、周辺からかき集めた「財」を集めてばら撒いていただけなのだ。
この不変と思えた「地方」と「中央」の関係が、その歴史的使命を終え変化しようとしていると思う。
今のごたごたは、そういう意味で「100年」に一度の「変化」に対応しているのだと思う。
ま、「混乱」して当然であると納得している。