日本市場

一般に独裁政治に対して「悪」の烙印を押したがる。
しかし、環境の変化が激しい時代には、独裁にはメリットがある。
「判断のスピード」が速いのだ。
例えば、緊急外科手術ではみんなで「合議」してとか「検査」がまだなのでなどと言っているうちに「手遅れ」になる。
コレでは、元も子もない。
そこで、一人の人間に権力を集中させることが、必然化する。
これが、独裁の本質だ。
勿論、無能な「独裁」は早めに淘汰されるので、生き残った「独裁者」には、何か神秘的な「力」や「才能」を感じてしまうとは思う。
ただ、この神秘は、たまたま「ジャンケン」に勝ち続けることの神秘と似ている。
その証拠に、一度「ジャンケン」に負けるとあっさり歴史の「舞台」から消えしまうからだ。
独裁は「判断のすばやさ」のために、「安定性」を犠牲にしていると言える。
AKB48に象徴される変化は、今度は独裁の「判断のすばやさ」を犠牲にして、その判断の「安定性」を確保しようという制度への変更を意味している。
この制度を設計した人間も当然、この決定に従うことになる。
一人の天才プロデューサーという「人」が「選挙制度」に取って代るのだ。
成熟したと言われる日本市場で、判断のすばやさより判断の安定性が重要視される。
環境の変化に対するすばやい判断が、なかなかうまく機能しない。
最初はうまくいっても、すぐに機能しなくなる。
独裁権力はその権力をうまく運用できず、もてあまし気味になる。
このままでは、勿論ヤバイ。
「なぜ?」
答えは、選挙民に聞けばよい。と言う次第だ。
プロデューサーは、「候補者」選びに専念することになる。
何か「小沢」みたい!!