日本市場

需要に対する供給の過剰に対しての一つの解決策は、「戦争」である。
「戦争」により、国家存亡の危機を演出し、「平和」であればあり得ない「潜在需要」を掘り起こし、経済を戦争経済へと変質させる。
戦争状態をコントロールすれば、十分な「需要」を喚起するのは容易だ。
理由は簡単。
誰だって「死にたくない」からだ。
経済が回れば、「政敵」は自然消滅するので「政権」も安定する。
だから、今の日本にとって戦死者さえでなければ「戦争」は、経済的には大正解だ。
マトモな政権なら戦死者のでない「戦争」状態を作り出さなくてはならないという必要性を感じざるを得ないはずだ。
「平和」を実現したいなら「戦争」を起こすべきだというのは、実に穏当な表現だと思う。
ところで、日本が「準戦争状態」であることは明白だと思う。
戦死者は出ていないから「よい戦争」だと言いたいのではない。
戦死者は偽装され公表さている。
自殺者が30000人超である。
この死者達が、その「死の脅迫」により喚起している「需要」を想像する必要がある。
「死に損なった人たち」は、無意識に「死なないですむ」ために「武装」したくなる。
この「武装」は見せかけではなく、人を殺す。
死なずにすんだであろう人を殺すのだから、まぎれもない「武器」である。
 この武器は「化粧品」かもしれないし「美容整形」かもしれない「健康食品」かもしれないし、「健康診断」かも、「資格」かもしれないし、「学歴」かもしれない。「秘密の知識の獲得」かもしれないし、「チーム」かもしれない。
日本市場は既に準戦争経済である。
あらゆる自殺防止の努力にもかかわらず、自殺者が減らないのには、十分過ぎるほどの構造的な理由があるのだ。
こちゃこちゃ要因分析しても、おそらく「無効」だろう。
もしこの戦争状態から脱したいなら、この構造を変える必要がある。
現実には、本物の戦争かバーチャルな戦争かしか選択支がないように思う。
変な話、本物の戦争の方が「戦死者」自体は、少なくなる可能性がある。
確かに平和を実現するために「戦争」が起こるのだ。
戦争指導者のレトリックとばかりはいえない。
そう思うようになった。