小沢が消費税「増税」に反対する理由。

小沢が「いい政治家」だから、民意を汲んで消費税「増税」に反対しているのではない。
前回衆院選挙で、マニフェストに盛り込んでいないから「反対」なのではない。
そうではなくて、行革最優先、消費税増税もってのほかといって「票」を稼ぎそうな「みんなの党」を牽制するためである。
民主党の中にも「消費税増税に反対の政治家がいますよということをアピールすれば、それだけ「みんなの党」の存在感は薄らぐ。
メディアも小沢のニュースバリューからして大きく報道するのも計算積みだ。
お陰で、メディアは民主の内紛を報道することに手一杯になっている。
小沢が「非主流派」になることにより、民主党は国民の幅広い意見をくみ上げるかっての「自民党」のような「ふところ」の深さを演出できる。
純化」した自民党には、出来ない芸当だ。
二人区に対して積極的に候補者を立て、民主の票の掘り起こしをしている点といい「小沢戦略」は、メディア対応として「小泉劇場」から多くの教訓を得たのだろう。
二人区二人擁立とは、小沢版、「刺客」である。
小沢がこうした成り行きにどこまで意識的なのか疑問に思ったこともあったが、結論が出た。
小沢という人は、「どこまでも意識的」な人だと思う。
そうでないと、こうはならない。
読み筋があっての「手」を次から次へと繰り出してくる。
小沢の出す「手」に、踊っていれば「菅」政権はそれなりに長続きする可能性があると思う。
「小沢対菅」という分かりやすい対立図式を人は、欲しているように見える。