TPPへの参加をどう考えるか?

経団連を中心にTPPへの参加を推進したいグループと壊滅的打撃を受けるであろう農林漁業関係団体のグループとの対立という極めて分かりやすい政治的対決が表面化している。
市場経済のメリットを享受しつつ、国内の産業も保護しようというのが「理想」ではある。
だから、基本的には「TPPへの参加を前提に、国内産業の保護政策を推進」するという方向に収斂していきたいということではある。
かっての自民党であれば、このように政治的に先鋭化する前になんらかの「妥協案」が生み出されたように思う。
民主となると、常に分裂の危機を賭しての危険な綱渡りを余儀なくさせられる。
もっとも、自民党が政権を取り戻したとしても、同じことだと思う。
仮に「小沢総理」でも、やはり同じだろうと思う。
今のような経済状況では、経団連にも農業漁業団体にも妥協を生む「余力」なり「自由」がないからだ。
しかし、このままでは、通貨戦争に負け、経済ブロックからも排除され、世界から孤立し、さらなる不況に襲われる。
「コノママデハヤバイ」のだ。
こうした議論は、圧力団体同士ばかりが熱くなる。
お互い足を引っ張りあっている内に、アメリカと中国と韓国は笑いが止まらなくなるという「視点」が、もっとあってもいい。
日本が儲け損なえば、その分どこかが潤うのだ!