福島原発2号炉は、既に制御不能状態では?

2号炉は、既に制御不能状態であるように思える。
ちゃんと、核燃料の崩壊熱と給水による冷却効果を計算すれば、明らかに崩壊熱≧冷却効果である。
これにより、燃料のメルトダウンは着実に進み、今のままの臨時の冷却システムでは、早晩圧力容器の底が抜け、爆発が起こる。
この最悪シナリオに向かって全ての状況が収束しつつあるのではないか?
既に放射線量は、1000㎜シーベルトを遥かに超えている。
この線量の中で、2号炉の冷却能力の回復は果たして可能なのか?
圧力容器や格納の容器の配管や配線の損傷を、爆発までの限られた時間で、限られた作業員で、修理や部品交換が可能なのだろうか?
故障箇所の特定、放射線量の測定自体でさえ危険な状況ではないか?

私は、作業員が測定さえ出来ないレベルにまで2号炉に放射線レベルが上がり、やむなく「全員撤退」して欲しいと思う。

東電の下請け企業という弱い立場に付け込まれ、作業員達の生命が危険に晒されることがどうしても納得できない。
それは、むごたらしい結末をもたらす。
今この状況で、なぜ政府は「作業員」の安全を確保するために「退避」勧告しないのか分からない。
これは、「戦争」である。
そういうのならば、「非戦闘員」の「保護」こそ優先されるべきだ。
この福島原発事故には、誰もが、ハッピーな結末などなさそうに思える。
そうであるなら、不幸をみんなで等しく引き受けるべきだと思う。