東電 チェルノブイリ以上の可能性に言及

保安院からチェルノブイリと同じレベル7の発表があった。
しかし、チェルノブイリの一割にしか過ぎないという。
東電からは、チェルノブイリ以上の可能性についての発言があった。
どちらを信じるか?
菅首相は、一歩一歩、いい方向に向かっていると国民向けに演説をした。
枝野長官は、避難範囲を実質拡大した。
どちらを信じればいいのか?
パニックを避けるために、事態を「過少」に見せようとしているが、一方で最悪のシナリオもこの際「言っておこう」としているのだ。
そういう意味で、東電は、今回初めて「正直」かつ「率直」に発言したのだと思う。
彼らは、我われより遥かに多くの「データ」と「情報」を持っている。
東電の持ってる、あるいは測定すべきデータを強制的に開示させる必要があるが、もはや、そのレベルではなく隠し切れなくなっているのだろう。
チェルノブイリの一言にすべてが集約されている。
爆発、隠蔽、放射能汚染、再臨界さらに、福島原発には連鎖的爆発の危険さえある。
枝野長官がいうように、30キロ圏内の妊婦、こども、老人、病人は、あらかじめ退避しておくべきだろう。
緊急事態になって、逃げ遅れる可能性が高い。
緊急事態になっても、風が強くなければ、数時間の余裕がある。
水蒸気爆発を想定した時、風下に逃げるのは危ない。
風向と垂直の方向に逃げるべきだ。
さらに、風下ではかなり離れても安心していはいけない。
風下の人は、ホットスポットに遭遇する危険があるので雨が降ったら、外へ出るのは控えるべきだ。
そして雨がやんだらなるべき早くその場から離れる。
最悪の場合、チェルノブイリの数倍の放射性物質が飛散する可能性も否定できない情況だ。
まず、避難。
国民に風向きと放射線量の情報を提供するシステムが必要だ。
緊急地震情報のように、情報を流せればいいのだがと思う。

政治家や政府が東電に「一歩一歩収束へ向かっての努力」を求めているのだろう。
しかし、東電は、当事者能力を失くしはじめているように思う。
犠牲になるのは、無意味な作業をさせられている作業員である。
現場で指揮をとっている人に聞きたい気がする。
あなたは、今でも本当に冷却機能を回復できると思っているのか?
なぜ、ここまで「時間」がかかるのか?
時間が経過すればするほど、作業は困難になる。
技術者として「無理」なら「無理」というべきだろう。
チェルノブイリ以上と東電は既に認めている。
技術的に困難ではなく、不可能という判断をすべき時が迫っていると思う。