コアコンクリート反応

格納容器の底に、メルトして堆積した核燃料の除熱ができないと、厚さ三センチの鋼鉄(融点1400度)を溶かし、格納容器の底を抜く。
格納容器の底には、コンクリートがあり、このコンクリートと核燃料が反応し、多量の一酸化炭素と水素が発生する。
これがコアコンクリート反応だ。
当然格納容器の外には、酸素があるので、酸素と水素が反応し、水素爆発を起こし、格納容器は、破損し容器内の放射性物質をバラマクことになる。
最悪である。
それが、今進行中だ。
最終段階を迎えつつあるように思える。
今まで爆発が起きなかったのは、たまたま「運」がよかったからだろう。
その「運」も尽きようとしている。

楽観シナリオも書いておこう。
慰めぐらいにはなる。
大半の溶融した核燃料は、まだ圧力容器内にあり、底で冷えている。
崩壊熱も減少したので、この調子で冷やせば大丈夫。
仮に格納容器に落ちても、格納容器の底に溜まっている水で冷却されているので、注水していれば大丈夫というものだ。
そうあって欲しいと思う。