続アメリカと銃

次にフランスの王殺しを見よう。長いので少し省略すると、
「1793年、国民公会ルイ16世の処遇を決定するために四回の投票を行った。
第一回投票では、まず「国王は有罪であるか否か」が問われて、各議員(定数は749)は賛成693対反対28(欠席23・棄権5)で有罪を認定した。第二回投票では、「ルイに対する判決は人民投票によって批准されるべきか否か」が問われ、これは賛成292対反対423(欠席29、棄権5)で、否決された。
そして、第三回投票では、「ルイは如何なる刑を科されるべきか」という刑罰を決める投票が行われ、「無条件の死刑」が387票で最多となり、次いで「その他の刑」が334名で、387対334(欠席23・棄権5)で死刑と決まった。
第四回投票では、死刑延期の賛否が投票されたが、賛成310対反対380(欠席46・殺害1・棄権12)で、これも70票差で否決され、即時の死刑執行が決まった。wikより」
極めて民主的に、国王の死刑が行われた。
ルイの死刑にかなりの躊躇を感じていた様子が伺える。
そう悪くもない王なので、当然なのだが、王の持つ特権の味を知った人たちがその特権を確定するために、王の死が必須と熟議のすえ判断したことは間違いない。フランスはその後、王政復古を経ながらも、完全に王なき国家になる。フランスで、銃の所持は厳しく規制されていることは、いうまでも無い。銃による凶悪犯罪が起こるたびに、規制は厳しくなるという国家として当たり前の経過を辿っている。
アメリカは、普通の国家とは、「違っている」のだ。