続アメリカと銃

「ジョン・ウィルクス・ブースが1865年にエイブラハム・リンカーンを暗殺する。使った拳銃はフィラデルフィアデリンジャーである。ジョンは姉エイジアにリンカーンが共和制を廃止し、絶対君主制をもたらす可能性を危惧していると話しており、ブースは自らを「ブルータス」になぞらえていた(wikより)。」暗殺後、逃亡の末、発見され、抵抗したので殺害されている。
リンカーンは、南北戦争中にアメリカ史上その前任大統領に比べ最も多くの権力を手にした。リンカーンはその非常大権によって海上封鎖を宣言し、人身保護令状を保留し、議会の認可無く支出を行い、自ら戦争を指揮し、インディアンを保留地に排除し、北部連邦を南部連合に対する勝利へ導いた。(wikより)」
リンカーンが殺されて当然なほどの「絶対君主」への道を歩んでいたとは思えないが、大統領の権限を拡張したことは事実である。
さらに言えば、詩人ホイットマンは、この暗殺者の死に接し「最も偉大で最も高貴なローマ人は逝った。」と述べたそうだ。ある意味、共和主義を救ったヒーローとみなされていることがよく分かる。
「高貴なローマ人」の奮闘むなしく、ローマは共和制から帝政へと移行するが、アメリカはどうだろう?