続アメリカと銃

依存性や中毒が犯罪の誘引の中核に存在している。よく経済的な説明で犯罪を説明しようとしているが、例えば、
ブータンは、一人当たりのGDPは2121ドルであり、1日2ドル未満で暮らす貧困層は17万人と推定され、国民のおよそ25%を占めている。後発開発途上国(最貧国)に分類されている。国王ジグミ・シンゲ・ワンチュク国民総幸福量を提唱し、ブータン王国で初めて調査された。

2005年5月末に初めて行われたブータン政府による国勢調査では、「あなたは今幸せか」という問いに対し、45.1%が「とても幸福」、51.6%が「幸福」と回答した。
調査方法の概要
国民総幸福量

2年ごとに聞き取り調査を実施し、人口67万人のうち、合計72項目の指標に1人あたり5時間の面談を行い、8000人のデータを集める。これを数値化して、歴年変化や地域ごとの特徴、年齢層の違いを把握する。国内総生産(GDP)が個人消費や設備投資から成り立つように、GNHは 1.心理的幸福、2.健康、3.教育、4.文化、5.環境、6.コミュニティー、7.良い統治、8.生活水準、9.自分の時間の使い方の9つの構成要素がある。GDPで計測できない項目の代表例として、心理的幸福が挙げられる。この場合は正・負の感情(正の感情が 1.寛容、2.満足、3.慈愛、負の感情が 1.怒り、2.不満、3.嫉妬)を心に抱いた頻度を地域別に聞き、国民の感情を示す地図を作るという。どの地域のどんな立場の人が怒っているか、慈愛に満ちているのか、一目でわかるという。

2005年には、ブータンで初の国勢調査が行われた。アンケート項目は数百に及ぶが、中で特徴的なものは次のようなものであった。

【満足度】自分で幸せだと思うか、幸せになるにはどのようなことが必要か?
【精神面】自分自身がスピリチュアルだと思うか?お祈りや瞑想をするか?
【自殺について】自殺を考えたことがあるか?実行しようとしたことがあるか?
【環境に関する教養】身近な植物の種に関する知識、水路のメンテナンスが重要だと思うか、自分で植林をするか。
【Cultural literacy】地域の祭り、祭りの意味、祭りで行われるダンスや歌の意味の知識について
【信用感】ブータン人/近所の住人をどれだけ信用しているか?wikより」
私は日本が好きだが、日本よりブータンの方が住みやすいのではと思わせるところがある。アメリカでは、銃撃により一万人殺される。恒常的な「内戦状態」だろう。日本では、昨年やっと自殺者が三万人を切った。残念ながら「自滅的な国家」としか言いようが無い。経済的に豊かで、文化的な生活をしているはずの先進国がこの状況を改善できないでいる。
ブータン国勢調査の項目に
【精神面】自分自身がスピリチュアルだと思うか?お祈りや瞑想をするか?
がある。
「お祈りや瞑想」は、先進国では個人の「自由」に帰属している。宗教や信仰の自由ね。近代は、平等の名のもとに王を殺し、自由の名のもとに宗教を「公」から「個」に押し込めた。このとき多くのものを手に入れたのだが、一方多くのものを失いもした。
いまさら、「お祈りや瞑想」を取り戻すことなど出来ないところまで、来てしまっている。「お祈りや瞑想」は、廃れたのだ。
脱宗教化された健康法として再び復活させる必要があるような気がしている。
自分を不幸だと思う回路から通常の仕方で脱出しようとしても、さらなる不幸を呼び寄せる結果になる。
「お祈りや瞑想」は、報酬系閾値を自分で調整できる技術なので、ささいなことでも幸福になれるし、酷く不幸でもさほど落ち込まなくて済むからだ。