続アメリカと銃

中国の軍事費の膨張が止まらない。
治安維持とか宇宙開発とかの準軍事予算も含めれば、実質的な国防費は、すでに世界で一番ではないかと思う。
この強大な軍事力と経済で、アメリカの覇権に取って代わろうということなのだろう。
普通に考えれば、無理なので、どこかでアメリカと中国は戦争になる気がする。
アメリカは中国を周辺国との軍事同盟強化で取り囲もうとするだろうし、中国はそれに対抗しようとさらなる軍事力の増強にいそしむだろう。臨界点を越えれば、当然戦争になる。
さしあたり、中国の経済が順調な内は、平穏だろうが、経済が怪しくなると一党独裁では、直ぐに国内がモタなくなり、指導層の戦争への誘惑は増す。
あまりこういう希望のない予想はしたくないが、そう思える。
おそらく、動き出したら誰にも止められない。
日本も当然巻き込まれる。
核兵器の出番もあるかもしれない。
もっと簡単そうなアメリカの銃器規制でさえ、銃殺事件は逆の結果しか招来しない。
クリスマスを楽しみにしていた小学生達が撃ち殺されれば殺されるほど、学校の武装化が進む。
「わが国の領土主権」を中国が侵害すればするほど、日米の軍事同盟は強化されることになる。
そして、もちろん中国もさらなる挑発や武装化に走るだろう。
 とても分かりやすい比例関係を根拠にしている。
 喉の渇きを、ある濃度以上の塩水で癒そうとすると、余計喉が渇くようなものだ。
 行き詰った政治的な局面を打開するために、「ちょっと軍隊」を動かしてみたくなるのが、全知全能にして間違えることの無い政治指導者たちであるのは、むしろ自然だ。
 分かりやすさが恐ろしい!