続アメリカと銃

偽薬を信じることにより、本物の薬として作用する。
ただの水道水でもお肌にいい薬だと信じて塗れば、効く可能性がある。
さらに、「信じたフリ」でさえ薬効がある可能性がある。よく愛想笑いとか、嘘泣きなどというが、脳はその演技と本当の感情を区別するのが苦手なのではなかろうか!
どうでもいいから笑えば、その笑いの効用を獲得できるというのは、よく知られた話だ。
「2011年5月30日 朝日新聞

笑いでストレス軽減 医師兼笑い療法士

「笑う門には福来る」を地でいくような資格「笑い療法士」。深刻化するストレス社会で、ぜひとも力を貸していただきたい方だ。鳥取県内でただ一人、この資格を持つ鳥取市の医師森田祐司さん(36)に、笑いを健やかな人生につなげるヒントをうかがった。

 ――笑い療法士になったきっかけは?

  島根県隠岐の島で勤務医をしていた頃、島根医科大(現島根大医学部)時代の指導教授から勧められた。最初は、眉唾(まゆつば)ものと思ったが、笑うこと がなぜ良いのか脳の仕組みを知るため「大脳生理学」を勉強し、笑いの起源や種類に関する講義を受けてみると、なかなかおもしろくて、2007年に取得し た。

 ――笑いの効果とは。

 人は笑うことで免疫力が上がることが学術的にも分かっている。がん細胞と戦うナチュラルキラー細胞を活性化させ、免疫機能を正常化させるといわれている。また、ストレスを感じると増加する唾液(だえき)中のホルモン、コルチゾールの分泌が笑うことで減っていくことも分かっている。つまり笑うことで、ストレスを軽減できるというわけだ。

 ――笑いに種類があるそうで。

  人には主に三つの笑いがある。大笑いや愉快なときに出る「快の笑い」、愛想笑いなどの「社交上の笑い」。そして、緊張がゆるんでホッとしたときに出る「緊 張緩和の笑い」。たとえ愛想笑いであってもナチュラルキラー細胞が増加したという報告もある。だから心からおもしろくなくても、笑顔を作るだけで体にも良 いとされる。」

信じたフリや演技も、薬と同様にスイッチとして機能すると思われる。
つまり、想像以上に中身より「見かけ」が大事、内容より「形式」が大事ということだ。
何となく、「自明」ではある!