バドミントン

国民栄誉賞が長嶋と松井に送られた。参議院選挙前のスポーツの政治利用である。いつも、基準があいまいと言って批判されるが、基準は極めて明白で、与党の選挙に優位であるかどうかである。「曖昧」批判は、全くの見当はずれである。むしろ、批判すべきは、この「明白」さの方である。
私は、ここで日本のスポーツ界の現状を「添え物」として批判したい訳では全くない。スポーツには「罪」はない。無罪だと思っている。
問題なのは、スポーツと本気で「恋」をしようとしない「政治」や「経済」や「教育」や「文化」の未熟さの方である。
スポーツの性別や年代を超える力、若さ、公正さを「添え物」「飾り」「自己都合」でしか扱えない。実に腰が引けていて、おっかなびっくりでしかスポーツと付き合おうとしない。あろうことか「筋肉バカ」などと見なしていては、スポーツの持つ潜在的な生命力を生かすことは到底できないどころか、殺すことになる。