バドミントン

 昨日バドミントンをした。小学生一年生とやった。小学生にとっても自分より上手な人とやるのは愉しいし、上達もする。
 それでは、上手な人にとっては、子供相手のバドミントンは何の役にも立たないかと言うと必ずしもそうとはいえない。
 子供の守備範囲は狭い。下手な子供ほどピンポイントでシャトルを返さないと打ち返せない。また、打ち返したシャトルは、結構あっちこっちにばらつく。このばらついたところから、またピンポイントで子供の打ちやすいシャトルを返すのは、割といい練習になるのだ。下手な子供とバドミントンでラリーを続けるのは実は、かなり難しい。
 飛車角落ちの将棋のようなものだ。甘いことをしていると、負ける。
 子供とキャッチボールをしても、こうはいかない気がする。
 バドミントンの面白いところだ。
 子供は、必死に返そうとする。練習では、シャトルを相手に打ち返すのが精一杯で、相手を「かわして」相手コートにシャトルを沈めることなど思いもかけない。そういう意味で、子供のバドミントンは、自我と自我との対決、一対一の対決としてのバドミントンのレベルに留まっていることになる。しかし、とりあえず自我を強化し、自我の守備範囲を広げることが、ここでの最大の目標になる。