2009-09-21 介護について8 ここで唐突ではあるが、「心中」について考える。 この世で果たせない「絶対の愛」を実現する最後の手段としての心中だ。 江戸時代の近松の描く心中は、封建的な規範や秩序を「無視」する。 当然、社会にとってこの「無視」は「危険」なこととして認識される。 上演は弾圧される。 近松は今で言えば「危険思想」の持ち主、親玉とみなされた。 「介護」における「悲劇」もまた社会秩序にとって、「危険」なこととみなされる。