雇用の維持

企業経営としては、雇用維持の優先順位は低い。
むしろ、必要な時に必要な人材を「水」のように流すことが、理想だろう。
これは、「社長」といえども「例外」ではない。
だから、政治的には、「雇用の維持」が最優先されるとしても、経済的な裏づけ、経営的な裏づけは乏しいといえる。
経営が変動する市場相手の「水商売」なのだから、「雇用の維持」という「石」は沈むしかないのだともいえる。
雇用の維持が企業経営にとって、生命線である市場環境というものがある。
経営にとっても、働く者にとっても幸福な時である。
つまり好況。
好況とは、現代における楽園を意味しているのだろう。
随分と世帯じみた「楽園」ではあるが、政治的にはまぎれもなく「理想」なのだ。
当たり前のことだが、改めて書いていみるとちょっと別の感慨をもつ。
ひょっとして、根本的に何かが間違っているのではないか?