続アメリカと銃

封建制が崩壊する。
次に一応近代が始まるということになっている。
まずなんと言っても「平等」という理念の下に、表向き身分制が否定されることが、重要だ。特権階級の独占していた「自由」がより広範な「市民」にも認められる。
産業革命を無視すれば、近代は「戦国時代」への逆戻りでもある。つまり、「下克上」だ。近代は「平等」という理念のなかにカオスや無秩序を孕んでいる。これを軍事的な側面でみれば、市民の武装化でもある。
王を否定すること、殺すことが名もない市民に可能な世界とも言える。王を殺すのは、次の王だという秩序が存在しない。
「下克上」などと古風な言葉遣いになったが、これを「アメリカ語」に翻訳すると、アメリカンドリーム、アメリカンスピリッツ、フロンティア精神でもある。
ちょっと、暇つぶしに近代が殺した典型的な「王」達をみながら、基本的な人権のなかの「王」でもある「平等」について考えよう。
まずはリンカーンかな。